ケトルベルを買おうかなあと悩んでいて「何キロを買おうかな」「どこのメーカーにしようかな」と思うことがあると思います。そこで、私の買った3つのケトルベルを比較します。
「ケトルベルはみんな似ているけど何がちがう?」が少しでも伝わればいいなと思います。
- ハンドルの幅と太さ
- 表面の滑らかさ
- 使ってみての感想
重量の違い、ではなくこの3つの点で比較します。
ハンドルの厚みは下の図のようにケトルベルを横から見て前後と上下の厚みをノギスで測りました。
Amazonベーシック ケトルベル 12kg
お手頃価格のケトルベルの代表格である
Amazonベーシックのケトルベル。セールの時にはお手頃になることも多くて,手に取りやすい価格になります。
ハンドルの太さ
前後方向の厚み:34mm
上下方向の厚み:35mm
表面の滑らかさとデザイン
写真で見ればわかるように、表面は塗装でツルツルしている感じがします。鋳鉄のザラザラした表面を厚塗りの塗装で滑らかにしている感じです。
身の回りにあるものでいうと、ペンキをべったり塗りたての街灯の表面、という感じです。
デザイン:球体部分が平らになっていて重量がポンド表示です。Amazonベーシックのロゴなどはありません。※25LB=11.3398 kgです。11kgといったほうがいいのかもしれません。
塗装は「エナメル」とあるので、いわゆるエナメル塗装と思われます。
実際に使ってみて
素手で使ったときは?
表面が滑らかなので手にやや貼りつく感じがあります。「ペタッ」とする感じです。トレーニングがすすんで手に汗がにじんでくると、汗の水分でやや「滑る」感じに変わります。半面、肌へのダメージはザラっとしたケトルベル魂・ケトルベルサンズより少ないです。
グローブをつけて使ったときは?
革グローブの表面(銀面) と 滑らかな表面で摩擦が少ない感じがします。ただ、グローブのほうが素手で握った時よりアタリがやわらかいのと、摩擦力があるので楽に感じます。
→表面が滑らかなことで、グローブとケトルベルの摩擦力はあまりなく、手の中でスルスル滑らかに動きます。スナッチの練習の時には「スルッ」と回る感じがします。ただ、高重量になってくると「少し滑る」感じが、握力に影響が出るかもしれません。
ケトルベル魂・ケトルベルサンズのザラっとした感じと比較すると「滑らないように握る」ことを少し考えることが多いです。
ケトルベル魂 ケトルベル 16kg
ハンドルの太さ・幅
前後方向の厚み:36mm
上下方向の厚み:35mm
表面の滑らかさとデザイン
Amazonベーシックのケトルベルと比べると、表面がややザラっとしていてツヤ消しです。このざらざら具合は…たとえば南部鉄器の鉄瓶がもっとも近いです。ダンベルやバーベルのプレートも似たところがあります。(同じく鋳造で作るものがほとんどなので)
表面にバリなどはなく、特に買ったときに手が引っかかるようなことはありませんでした。(鋳物なので多少の個体差はあると思います)
塗装は「パウダーコート」→液体の塗料ではなく粉を吹き付けて焼き付ける感じです。塗膜は薄いです。ケトルベルを強くぶつけると塗膜はポロっと剥がれます。使い込んだ感じがして好きです。
デザイン:球体部が大きく平らになっていて、重量はkg表記です。KETTLEBELLKONのロゴあり。
実際に使ってみて
素手で使ったときは?
表面がザラっとしているので手にひっかかる感じがあり、握りやすいです。手に汗がにじんできても、この傾向は変わりません。スイングをすると、ザラザラの表面によって「手にややひっかかりつつ」「スルっと滑らかに動く」が両立してやりやすいと感じます。このザラザラは長時間使うと手のひらの皮膚に多少のダメージがあるかもしれません。
指輪をしていると、握り方によっては表面のザラザラで「指輪が削れます」(削れました…)
グローブをつけて使ったときは?
グローブ表面と、ケトルベル表面のザラザラが適度な摩擦で、素手で扱うより私は楽に扱えました。適度な引っかかりがある感じがして「滑らないように握る」ことはあまり考えなくていい感じです。
ケトルベルサンズ ケトルベル 20kg
ハンドルの太さ・幅
前後方向の厚み:38mm
上下方向の厚み:37mm
表面の滑らかさとデザイン
ケトルベル魂と同じ艶消しの梨地でザラっとした感触があります。写真ではケトルベルサンズのほうが少しキメが細かくザラっと具合がおとなしいのですが、握ってみるとほとんど違いはわかりません。個体差でほとんど同じと考えてよいと思います。
デザイン:表面はKETTLEBELLSUNSのロゴとマーク、裏側が平らになってkgとポンドが表記されています。44LB=19.9581kgですね。
それから、ハンドルの根本に紫色のペイントがあります。これは重量を示していて、16kgなら黄色です。色で重量を見分けられるようになってるんですね。
実際に使ってみて
素手で使ったときは?
表面がザラっとしているので手に引っかかる感じがあるのはケトルベル魂とほぼ同じです。微妙なハンドルの太さの違いは特に実感できません。ザラザラの表面によって「手にややひっかかりつつ」「スルっと滑らかに動く」が両立してやりやすいと感じます。
グローブをつけて使ったときは?
グローブ表面とケトルベルのザラザラで、「適度な摩擦のグリップ力」と「力を緩めた時の滑りやすさ」が両立します。これはケトルベル魂もほぼ同じ使い心地になります。
グリップするから手はケトルベルを持っているだけでよく、「滑らないように握る」ことはあまり考えなくていい感じです。
まとめ Amazonベーシック・ケトルベル魂・ケトルベルサンズ
まとめ:ハンドルの太さ
Amazonベーシック 12kg | ケトルベル魂 16kg | ケトルベルサンズ 20kg | |
---|---|---|---|
前後方向の厚み | 34mm | 36mm | 38mm |
上下方向の厚み | 35mm | 35mm | 37mm |
まとめ:表面の滑らかさ
塗膜が厚く滑らか:Amazonベーシック ケトルベル
表面がザラザラで梨地・艶消し :ケトルベル魂・ケトルベルサンズ (2つはほぼ同じ感じ)
まとめ:素手で使ったときは?
Amazonベーシック:手に「ペタッ」と貼りつく感じ。汗をかくと水分で少しだけ滑る。ツルっとしているので手のひらにあまりダメージがない。
ケトルベル魂・ケトルベルサンズ:適度な摩擦で手に引っかかる感じがしてグリップが良い。汗をかいてもあまり変わらない感じがします。
まとめ:グローブをつけて使ったときは?
Amazonベーシック:グローブの摩擦力に助けられて、私は素手より楽に感じました。ただ、握りこんでもケトルベルが滑るのを止められません。
ケトルベル魂・ケトルベルサンズ:グローブ+ザラザラの表面でしっかりグリップして握りやすいと思います。
結論:Amazonベーシック・ケトルベル魂・ケトルベルサンズ
私は、手のひらに適度なグリップが感じられるケトルベル魂・ケトルベルサンズのザラザラの表面が使いやすいと思いました。素手でやるか、グローブでやるか、手のひらの大きさ、握力によって好みは分かれてくると思います。
軽めの重量でケトルベル入門にAmazonベーシック、重量を上げたくなったら、ケトルベル魂・ケトルベルサンズがいいのではと思います。
ケトルベルのメーカー選びの参考になればうれしいです。
ほかにどんなメーカーがあるのか?と思ってWebのリンク集をまとめてみました
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